福井県海浜自然センター

福井県海浜自然センターは若狭湾国定公園の中にある、ご家族で体験学習が出来る入館無料の施設です。

スノーケリング自然教室「みんなで環境美化!海域公園クリーンアップ」を開催しました。

2021年6月12日(土)、食見海岸、烏辺島にて、スノーケリング自然教室「みんなで環境美化!海域公園クリーンアップ」を開催いたしました。

昨年度はできなかった「みんなで環境美化!海域公園クリーンアップ」を今年は開催することができました。今年は、スノーケリングをしながら海中のゴミを拾う「海中クリーンアップ」と食見海岸のゴミを拾う「陸上クリーンアップ」の2つを開催しました。

「陸上クリーンアップ」には、小学生、福井工業大学で学ぶ留学生、一般の方と幅広い世代の方が参加してくれました。天気にも恵まれた中、黙々とゴミ拾いをしました。砂に埋もれた太い縄を引き抜くの苦戦しました。最後には、スコップで砂を掘ってから引き抜くことができました。縄が1mと深くまで埋まっていたこと、ゴミを捨てると砂に深く潜ってしまうこと、何年も分解されることなく残り続けることなどを知ることができました。

「海中クリーンアップ」は、午前中は食見海岸の海中清掃を行い、午後からは船で烏辺島に移動し清掃を行いました。今回の参加者はスノーケリング指導者や経験豊富なベテランさんばかりで、次々と海中からゴミが引き上げられ、帰りの船には写真のとおり、大きな容器にゴミがいっぱいです。参加者、職員ともに海が綺麗になって達成感いっぱいで帰航しました。

ゴミの多くはプラスチックで、海洋を漂っているうちに砕けて細かくなっていきます。今回、発泡スチロールのゴミをよく見かけました。発泡スチロールは、ミリ単位の細かい粒になって海面を漂っていて、回収が困難でした。プラスチックゴミは、小さくなってもいつまでも残り続けます。生物由来の物と違い、分解されることはありません。また、釣り糸や針なども回収しました。とがった針の先を見ると海の生きものへの影響を考えずにはいられません。こういったゴミの多くは人間の生活から出された物です。ゴミをできるだけ捨てない、減らすように工夫する、捨てるときはゴミ箱に確実に捨てるなど意識を少し変えるだけで海岸はきれいになります。スノーケリング自然教室に参加してくださる方にもこうした海の環境について学んでもらいたいと思います。

スノーケリング指導者養成講座②「スキルアップコース」を開催しました。

2021年6月26・27日(土・日)、食見海岸にてスノーケリング指導者養成講座②「スキルアップコース」を開催いたしました。

今年度2回目の指導者養成講座はスノーケリング時における安全管理や自然観察がテーマです。

1日目午前中は、安全管理講習としてライフセーバーインストラクターの須藤さんより心肺蘇生法やAEDの使用方法についてご指導いただきました。参加者さんたちだけでなく、スノーケルの指導者たちも新型コロナウイルスの感染が心配です。コロナ禍で主流となりつつある救命方法についてもご指導いただき、大変学びの多い時間となりました。

午後からは、あわしまマリンパークの白井さんよりスノーケリングによる自然観察方法についてお話頂きました。その後センターの前浜に移動して海に入り、観察や指導の際のポイントのほか、食見海岸に生息する生きものの生態などをたくさんご紹介いただきました。当初予定していた宿泊の形での開催は中止となりましたが26日、27日ともに開催し、翌日は観察場所を変えて磯場で観察しました。

これまで何度もリーダーとして活動頂いているベテランさんたちにとっても新しい発見がたくさんあったようです。
いよいよ7月からスノーケリング教室が本格的に始まります。スキルアップしたリーダーさんたちからの解説が楽しみですね。

 

スノーケリング指導者養成講座「入門コース」を開催しました。

2021年6月19日(土)、海浜自然センター、食見海岸にて、スノーケリング指導者養成講座①「入門コース」を開催いたしました。

この講座は、スノーケリング教室のリーダーを養成するための講座です。
昨年は開催できなかったため2年ぶりの開催です。今回はスノーケリング指導未経験の方からベテランさんまで広くご参加いただきました。また、職員もブランクがあるため一緒に参加させていただきました。

講師は福井の海に親しむ会でスノーケリングリーダーをされている前田氏と渡邉氏。午前中はスノーケリングリーダーの役割や技術指導のポイントなどについてお話いただき、午後からは実際の教室の流れに沿って海に入り、指導いただきました。どうすれば初めてスノーケリングをする方に上手になってもらえるか、楽しんでもらえるか・・など、大変学びの多い場になりました。

また、今年は新型コロナウイルス対策も必須です。実はスノーケリング教室の開催については募集の始まる6月の直前まで議論していました。海に入るとき以外はマスクを着用することだったり、感染リスクをバディ内に留めるためのバディ申込制(2人1組での参加受付)、対面での指導を減らすための動画作成など、いろいろなことを検討し、準備をし、教室の開催が可能という判断に至りました。感染拡大の状況次第では、お住まいの地域によって参加できなくなったり、教室そのものが中止となる場合もある中での開催となりますが、7月より本格的に始まる教室では、より多くの方にスノーケリングを楽しんでいただければと思います。

海浜自然センターでは毎年シーズン前に、こうした指導者養成講座を開催しています。指導者としての活動に興味のある方はぜひご参加ください。海や生きものに興味のある方は、教室を通じてたくさんの人にその楽しさを教えていただければと思います。

三方五湖自然教室「田んぼで魚の赤ちゃんをつかまえよう」を開催しました。

2021年6月20日(日)、若狭町鳥浜地区の水田にて、三方五湖自然教室「田んぼで魚の赤ちゃんをつかまえよう」を開催しました。

20名の皆様が参加され、三方青年の家に集合しました。

はじめに福井県立大学海洋生物資源学科の富永修教授より、コイやフナなどの魚の稚魚が育つのに田んぼが重要な役割を果たしていることや、田んぼで魚の稚魚を増やすにはどうしたらいいかなどのお話をしていただきました。
そのあと、鳥浜地区の水田に移動し、田んぼの持ち主の「美しい鳥浜を創る会」の岩本さんより、田んぼでフナなどの稚魚を育てる地域の取り組みについて説明していただいた後、田んぼの周りの水路を中心に生きもの採集を行いました。
この日は、フナの赤ちゃんのほかにもナマズの赤ちゃん、ウキゴリの赤ちゃん、オタマジャクシなど、多くの生きものが採集されました。捕まえた生きものはみんなで種類や数を記録し、はす川に合流する水路に放流しました。赤ちゃん、元気に大きく育つと良いですね。

海のふれあい教室「海の宝物を調べてみよう(ビーチコーミング)!・漂着物アートに挑戦しよう!」を開催しました。

2020 年11月15日(日)、海浜自然センターと食見海岸にて海のふれあい教室「海の宝物を調べてみよう(ビーチコーミング)!・漂着物アートに挑戦しよう!」を開催しました。

毎年好評の講座で、今年も講師に漂着物学会の林重雄先生に来ていただきました。最初に漂着物の種類とビーチコーミングのポイントを解説してもらいました。2020年の秋に、海浜自然センターがある食見海岸に大量のルリガイが打ち上げられ、センター職員もたくさん拾い集めることができたのですが、それは、山口県から秋田県まで日本海側で広範囲に起こった現象であると教えていただきました。海岸でルリガイを拾われた方もいらっしゃるようで漂着物の最新のお話に興味が尽きないようでした。天候にも恵まれ、青空の下、透き通った海を見ながらビーチコーミングを行いました。木の実、鳥の羽、プラスチック製品、ビーチグラス、電信柱に貼ってある地名が記入されたプレートなど様々な漂着物を拾い集めることができました。センターに戻り、漂着物を洗って乾かして午前の講座は終了となりました。午後からは、リース作りに挑戦しました。作り方のポイントを聞き、午前中に拾った漂着物や当センターでストックしていた漂着物を使ってリースを作りました。センターで用意した土台や流木を組み合わせた土台に、飾りも、木の実、鳥の羽、プラスチックの人形など様々な素材でリースを飾り、個性溢れるリースが完成しました。完成後に講師から作品を紹介してもらい、講評もいただきました。参加された方から「毎年、毎年漂着物には特徴があります。漂着物を通して自然環境に思いを馳せます。」「かわいいリースができた」といった感想が聞かれました。

 

海の自然教室「早めに自由研究スタート!①貝殻を探してみよう②貝殻標本を作ってみよう」を開催しました。

2021年4月17日(土)、美浜町坂尻海岸と海浜自然センターにて、海の自然教室「自由研究スタート!①貝殻を探してみよう②貝殻標本を作ってみよう」を開催しました。
漂着物学会の林重雄先生においでいただき講座を開催しました。午前中は、坂尻海岸で貝殻を採集しました。小雨が降る中での採集でしたが、巻貝や二枚貝など様々な貝殻を20種類以上採集することができました。採集後、センターへ行き、貝殻を洗って乾燥させて昼食休憩となりました。                       午後は、最初に坂尻海岸の地形的特徴と採集できる貝殻の種類について講義していいただきました。近年の環境の変化から、貝の生息地域も変化していることなどを教えていただきました。その後林先生に作っていただいたレジュメや貝殻の標本の見本、図鑑と比べながら貝殻の同定を行いました。貝殻をひっくり返してみたり、見本の横に置いて見比べてみたりしながら同定を行っていました。参加者は貝殻の種類の多さに驚きながら同定を行っていたようです。
参加者からは講座を通じて「貝の名前を少しでも覚えられてうれしかった」「温暖化で今までなかったものが漂着するのは楽しいが、今後の環境も心配」「環境を守れるよう、ゴミを減らしていきたい」等の感想がありました。

海のふれあい教室 プランクトンの世界をのぞいてみよう を開催しました

2021年4月10日(土)に海浜自然センターで海のふれあい教室「プランクトンの世界をのぞいてみよう」を開催いたしました。
5家族14名の皆様が参加され、海浜自然センター体験学習室1に集合しました。
最初に、福井県立大学海洋生物資源学部近藤竜二先生から、プランクトンとはどういう生きものか教えていただきました。魚やクジラなどたくさんの生きものがプランクトンを食べて生きていること、プランクトンが海中でとても重要な役割を担っていることも教えていただきました。とても小さなプランクトンですから、特別な網である「プランクトンネット」を使って採集します。プランクトンネットの仕組みと使い方の説明をしていただいた後に、海岸でプランクトンを採集しました。そっとプランクトンネットを海に沈めて海水を汲み上げてビンに入れていきました。
その後、センターに戻り、家族ごとに分かれて、顕微鏡を使って採集したプランクトンの観察をしました。数種類の珪藻などの植物プランクトンを見ることができました。プロジェクターでプランクトンを投影しながら、映っているプランクトンについて説明していただきました。毒を持ったプランクトンがいることやプランクトンにくっ付いている生きものがいることなど興味深いお話ばかりで参加者の方は熱心に聞き入っていました。「海の中にたくさんの生きものがいる!」と驚きの声をあげながら熱心に観察をされていました。参加者から「動き回るプランクトンを見れておもしろかった。自分たちで実際海に出て取れるのもとてもいい体験だなと思いました。」や「海水中に色々な生きものがいることを初めて知りました。」といった感想がありました。

「岸壁の生きもの観察」 を開催しました

2021年4月11日(日)に海浜自然センターで「岸壁の生きもの観察」を開催いたしました。
5家族16名の皆様が参加され、海浜自然センター体験学習室1に集合しました。この日は天気にも恵まれ、会場である海浜自然センター前の海岸は、底にいるヒトデがよく見えるくらい綺麗に透き通っており、最高のコンディションでした。講座では、始めに職員より岸壁での生きものの捕まえ方や注意点などの話をしました。そのあと、岸壁に生い茂る海藻に網を入れてガサガサし、参加者にはたくさんの小さなものたちを採集してもらいました。採集後はセンターに戻り、普段目にすることのない生きものたちを観察してもらいました。この日は、アサヒアナハゼやクジメの赤ちゃん、イソスジエビ、ホンヤドカリ、エムラミノウミウシ、コツブムシ、チグサガイ、ワレカラなど多くの生きものが観察されました。観察後は、採集された生きものについて職員が解説し、講座を終了しました。参加者から「知らない生きものの名前が知れてよかった。」、「子供にとって良い学びになった。」といった感想をいただきました。

海のふれあい教室 「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう!」を開催しました。

2020年11月1日に海浜自然センターで海のふれあい教室「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう!」を開催いたしました。

大人気の講座「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう」を今年も開催しました。今年はツバスで解剖・調理を行いました。参加された方はツバスの大きさ(約40cm)にびっくりしていました。最初にツバスの特徴、体のしくみ、解剖の方法についてスライドを使って説明を聞いてもらいました。実際に解剖を始め、最初に鰓(えら)、幽門垂(ゆうもんすい)など魚に特有の器官を観察しました。胃、小腸などの消化管を観察した後に、胃を切り開いて何を食べているか調べました。魚とまな板をきれいに洗ったら調理を開始しました。今回も小浜市矢代で民宿をされている角野惠美子さんに来ていただき、三枚おろしの方法や骨の取り方、皮のはがし方の実演をしていただきました。出刃包丁で魚をさばいていきますが、大きな魚に手こずりながら、みなさん上手にさばいていました。酒蒸しとムニエルを作りました。バターや醤油のよい香りがしてきたら完成、試食をしました。「こんな美味しい魚は初めて。」「家でもやってみたい。」などの感想が聞かれました。

海のふれあい教室 「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう!」を開催しました。

2020年11月1日に海浜自然センターで海のふれあい教室「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう!」を開催いたしました。

大人気の講座「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう」を今年も開催しました。今年はツバスで解剖・調理を行いました。参加された方はツバスの大きさ(約40cm)にびっくりしていました。最初にツバスの特徴、体のしくみ、解剖の方法についてスライドを使って説明を聞いてもらいました。実際に解剖を始め、最初に鰓(えら)、幽門垂(ゆうもんすい)など魚に特有の器官を観察しました。胃、小腸などの消化管を観察した後に、胃を切り開いて何を食べているか調べました。魚とまな板をきれいに洗ったら調理を開始しました。今回も小浜市矢代で民宿をされている角野惠美子さんに来ていただき、三枚おろしの方法や骨の取り方、皮のはがし方の実演をしていただきました。出刃包丁で魚をさばいていきますが、大きな魚に手こずりながら、みなさん上手にさばいていました。酒蒸しとムニエルを作りました。バターや醤油のよい香りがしてきたら完成、試食をしました。「こんな美味しい魚は初めて。」「家でもやってみたい。」などの感想が聞かれました。

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