海のふれあい教室「砂浜でフグやカレイの赤ちゃんを探してみよう」を開催いたしました。
2016年5月14日、福井県大飯郡高浜町若狭和田海水浴場で海のふれあい教室「砂浜でフグやカレイの赤ちゃんを探してみよう」を開催しました。
夏の海水浴シーズンには大いに賑わう砂浜ですが、まだ水が冷たいこの時期は少し寂しい印象を受けます。一見何も生きものがいないように見える砂浜ですが、よーく観察してみると小さな生きものがたくさん棲んでいます。一体どんな生きものがいるのでしょうか?
講師には砂浜の生態系に詳しい福井県立大学の富永修教授に来ていただき、波打ち際の生きものの取り方を実演してくれました。方法は波打ち際を手網でさらうだけ。皆さん、本当に砂浜に生きものがいるのか半信半疑のご様子です。
? 網の中に入った砂を海水を汲んだバケツに入れると小さなエビのような生きものが泳いでいました。これはアミ類といって砂浜に棲んでいる魚の大切なエサになっている生きものです。
波打ち際にはアミ類がいましたが、沖にはどんな生きものがいるのでしょうか?小型の地曳網(桁網)を引っ張って少し沖の生きものを採ってみました。沖といっても水深は5~60㎝ほどで浅くて安全です。参加してくれた子ど達も一緒に引っ張ってくれました。
さて、結果は・・・
胸鰭が綺麗なホウボウやカレイの赤ちゃんが採れて頑張って網を引っ張った甲斐がありました。
最終的には、イシガレイやクサフグなど26種類の生きものが採れ、参加者の皆さんはたくさんの生きものが採れたことに驚いていました。
・採集された生きものリスト(PDF 63K)
日頃気にしていない場所でもこれだけ豊かな生態系が形成されていることがわかりました。今回採集された生きものの住処がなくならないように環境保全に取り組んでいきたいものですね。