福井県海浜自然センター

福井県海浜自然センターは若狭湾国定公園の中にある、ご家族で体験学習が出来る入館無料の施設です。

三方五湖自然教室「外来種バスター ブルーギル」を開催しました

2021年10月24日(日)、三方湖で三方五湖自然教室「外来種バスター ブルーギル」を開催しました。

今回は三方五湖周辺に生息する外来種「ブルーギル」に関する体験教室です。
はじめに福井県立大学の富永先生より三方湖に生息するブルーギルのお話をしていただきました。

お話の後はブルーギルを捕獲するため広い会場を散策し、桟橋や湖岸、はす川に設置した罠を回収しました。さらに、家族ごとに船に乗り、三方湖に設置した外来種捕獲用の定置網を見学しました。定置網の中には、大きな大人のブルーギルや今年生まれの小さなブルーギルが入っていました。他にも、在来種のモクズガニやテナガエビ、スズキなども一緒に捕獲され、本当にたくさんの生きものたちを観察することができました。捕まえた外来種は、数を数え、大きさや重さを測り、透明なケースに入れてじっくりと観察しました。最後に、みんなで在来種を元いた場所へ優しく放流しました。

参加者からは、「学校では体験できないことなので今後も子供に参加させていきたい」、「ブルーギルの歴史、三方湖での長年の取り組みを知ってとても勉強になった」といった感想をいただきました。

三方湖周辺には、ブルーギルの他にもオオクチバス(ブラックバス)やミシシッピアカミミガメ、ウシガエル、カムルチー(ライギョ)等の外来種が棲みついています。一度川や湖に入ってしまえば、それらの根絶は困難を極めます。今回のような駆除活動では、それらを根絶することはできませんが、外来種を少ない数に抑え込み、被害を拡大させないよう管理していくことが大切です。

海のふれあい教室 「イカの体のしくみを知っておいしく食べよう!」を開催しました。

2021年9月18日に海浜自然センターで海のふれあい教室「イカの体のしくみを知っておいしく食べよう!」を開催いたしました。

最初に、解剖・調理に使うスルメイカの名前の由来、漁の時期などスルメイカについて知っていただきました。その後に、スライドを使って、イカの口、目のつくり、胃や肝臓、鰓(えら)、墨袋などイカの体のしくみについてお話をしました。センター職員が、解剖の実演をしながらコツをお伝えした後に、参加者の皆さんにそれぞれ解剖を始めてもらいました。イカの外套膜(がいとうまく:私たちが普段食べている部分)をハサミでチョキチョキと切っていくと内臓が現れます。鰓(えら)、肝臓などは、一目で分かったようですが、胃や墨袋が小さくて見つけるのに手間取っている方もいました。ものすごく細い腸管や鋭い口とその周囲の分厚い筋肉、墨が入っている墨袋などイカの体のしくみに驚嘆しながら解剖に取り組んでいました。解剖が終了した後に、調理を開始しました。さっと油でいためて塩胡椒、バターをひとかけ落として完成です。シンプルな調理法ですが、炒めたイカのよい匂いがしてくると歓声が上がりました。「ハサミで解剖ができたので、子どもでもできて良かった。」「漁獲量が減っていると聞いて驚いた。できることをしていきたい。」などの感想が聞かれました。

三方五湖自然教室「伝統漁法に挑戦しよう①投網」を開催しました

2021年9月23日(木・祝)、食見海岸で三方五湖自然教室「伝統漁法に挑戦しよう①投網」を開催しました。

投網の体験教室は、当センターでは今回が初めての試みです。
投網は1度にたくさんの魚を採ることができるとても面白い漁法ですが、ただ普通に投げるだけでは網口が広がることはなく、魚を採ることができません。上手に投網をうつにはたくさん練習し、コツをつかむことが大切です。今回はそんな投網を参加者の皆さんに挑戦していただきました。

はじめに三方湖周辺の漁業について、鳥浜漁業協同組合の田辺組合長より教えていただきました。その後、組合長指導のもと、センター前の広場で投網の練習を行いました。最初は投網の重さや難しさに驚いている方が多い様子でしたが、1時間ほどの練習でメキメキと上達し、上手な方は綺麗な円形に網口が開くようになりました。練習後は海岸に移動して実際に投網を使って生きもの採集をし、ヨコスジフエダイやニジギンポ、クサフグ、キュウセンのほか、エビやカニの仲間を採ることができました。

参加者からは、「うまく投げられるようになった、とても面白かった」といった感想をいただきました。

今回は海での体験でしたが、投網は一般的に川で使用する漁具なので、次は地域のルールを守りながら川でも挑戦してもらえればと思います。

海のふれあい教室 「夏休みの自由工作 ビーチクラフトをやってみよう」 を開催しました。

2021年8月1日に海浜自然センターで海のふれあい教室「夏休みの自由工作 ビーチクラフトをやってみよう」を開催いたしました。

最初に、センター職員から、海岸に流れ着く漂着物についてお話をしました。漂着物には、シーグラス、貝殻、流木などがあります。流木やシーグラスを拾い集めてクラフトの材料にしている方もいらっしゃいます。しかし、漂着物の中には、シーグラスなどと違って歓迎されない物もあります。人の暮らしの中で使われたペットボトルなどのプラスチック製品が捨てられて、最終的に海岸にたどり着いた物、海ゴミです。海ゴミが海洋の生きものに与えている影響などの話もさせていただきました。その後に、貝殻、シーグラス、木の実などを使ったビーチクラフトを開始しました。今年は、貝殻、シーグラス、木の実を糸で吊るして揺れる作品がたくさん完成しました。ご自分で箱やコルクボードなどを持参し、色々な貝殻で飾り付け世界に1つだけの宝箱を作られた方もいらっしゃいました。「集中して作品を作ることができ良い時間を過ごせました。」「宝物ができました。」「海ゴミの話が心に残りました。海ゴミ問題について考えることができました。」「プラスチックゴミについて、考えていかないといけないですね。」などの感想が寄せられました。

海のふれあい教室「早めに自由研究スタート!海藻採集と標本作り」を開催しました。

2021年7月3日(土)、海浜自然センターと食見海岸で海のふれあい教室「早めに自由研究スタート!海藻採集と標本作り」を開催しました。

昨年度は開催できなかった「海藻採集と標本作り」ですが、今年は開催することができました。2年ぶりの開催となりました。福井県立大学海洋生物資源学部の吉川伸哉先生にお越しいただき、海藻の種類、海藻が私たちの生活に幅広く利用されていること、幾つかの海藻の名前の由来、標本の作り方について教えていただきました。今回は、食見海岸の磯場は波が高く、採集を断念しました。前浜で採集を行いました。最初に船を繋いであるロープにくっ付いている海藻を採集しました。その後に前浜で膝上まで海に入りながら採集しました。岩についているアオサをへらで丁寧に採集していきました。今年は開催時期が遅く、海藻の種類が少なかったのですが、アオサを中心に数種類採集できました。センターへ戻って着替えを済ませた後、昼食を挟んで午後からは標本作りを行いました。吉川先生に海藻の名前を教えていただき、海藻を紙の上で広げて、吸水紙や新聞紙を使って標本にしていきました。きれいな標本になるように丁寧に広げていきます。ミルをきれいに円形に広げている方もいらっしゃいました。段ボールと新聞紙に挟んだ後は、紐で縛って持ち帰りました。風を当て乾燥させ、ラベルに、和名、学名、採集地などを記入すれば完成となります。皆さん、完成させたら、一度じっくりと自分の作った標本を観察してみてくださいね。

海のふれあい教室「夏休みの自由研究 海浜植物採集と標本作り」を開催しました

2021年7月22日(木)、海浜自然センター、食見海岸にて海のふれあい教室「夏休みの自由研究 海浜植物採集と標本作り」を開催いたしました。

夏休みの自由研究お助け講座「海浜植物採集と標本作り」を開催しました。今年も講師に早坂先生に来ていただきました。植物の採集の仕方や標本の作り方を教えていただいた後に採集を開始しました。朝から、快晴のため、大変暑い半日でしたが、日陰で休んだり、水分を補給したりしながら採集を行いました。先生に教えていただいたように、花や実がついた植物を採集していきました。カワラナデシコ、ハマゴウなどをセンター付近で採集した後に、磯場で実を付けている樹木からも採集しました。キリに加え、今年は、マユミという植物の実も採集することができました。一旦、センターへ戻り休憩をとってから、浜での採集も行いました。アメリカネナシグサ、クマミズキなどを採集してセンターへ戻りました。昼食休憩後に、標本作りに取り掛かりました。余分な葉はカットすること、長い茎はN字に折ること、花は開いた状態にすること、葉の表と裏が見えるようにすることなど標本作りのコツを教えていただいた後に標本作りを開始しました。

この後は、吸水用の新聞紙を取り替えて植物をしっかりと乾燥させてから、台紙に貼りつけます。植物名を記したラベルを貼れば完成です。参加者からは、「植物の名前や特徴を知ることができて楽しかった。」などの感想が寄せられました。

三方五湖自然教室「バードウォッチング① 初夏 さえずり探鳥会in三方石観世音」を開催しました。

2021年5月24日(日)、若狭町石観世音周辺にて、三方五湖自然教室「バードウォッチング 初夏 さえずり探鳥会in三方石観世音」を開催いたしました。

今年度初のバードウォッチング。今回は、初夏の風のもと、三方石観世音で開催しました。鳥のさえずりが聞こえるなか、オリエンテーションを行い、講師を務めてくださる日本野鳥の会福井県嶺南ブロック会員の方を紹介しました。10名もの会員の方が講師として来てくださいました。バードウォッチングのコツをお聞きした後に、各グループ毎にバードウォッチングをスタート!三方石観世音を目指して坂道を登っていきます。ソメイヨシノ、ウワズミサクラなどの花を見たりしながら登っていきました。鳥のさえずりがする方向を見ると、木の枝に止まっているのは、サシバでしょうか。双眼鏡で確認をします。石観世音本殿で休憩をとった後に、もう少し上り奥の院を目指しました。今回の探鳥会では、アオバト、サシバ、オオルリ、イトヒヨドリ、ヤマガラなどのさえずりを聞くことができました。参加者の方から、「鳥だけでなく、木などの植物の名前も教えてもらえて良かった。」「アオバトやサシバを見れて良かった。」などの感想が寄せられました。

 

 

 

海のふれあい教室「早めに自由研究スタート!海藻とは何か?地球上で最もはやく誕生した植物について知ろう」を開催しました。

2021年7月4日(日)、海浜自然センターと食見海岸で海のふれあい教室「早めに自由研究スタート!、海藻とは何か!地球上でもっとも早く誕生した植物について知ろう」を開催しました。最初に、東京海洋大学の神谷充伸先生から、海藻について講義をしていただきました。お好み焼きにかけるアオノリや寒天の原料となるテングサ、それ以外にもたくさんの海藻が私たちの知らないところで使われていることに皆さん、驚いたようです。センター職員が事前に用意しておいた海藻を実際に手に取って見ていただきながら、神谷先生の解説を聞いていただきました。ツルツルした海藻、ぬるぬるした海藻、うちわに似た形の海藻など10種類位の海藻を見ていただきました。その後に、海藻と陸上植物との違い、海藻の色と太陽の光の関係、それぞれの海藻が生息している場所と海藻の色との関係などのお話を聞きました。講義の後に、先ほど観察した海藻を標本にしていきました。水の中で丁寧に広げて新聞に挟み完成させていきました。標本の乾燥方法、ラベルの作成方法、世界の博物館の海藻標本のお話などを教えていただきました。「海藻には色々な特徴がありおもしろかった。」「標本作りがおもしろかった。」「自然を守っていきたい。」などの感想が寄せられました。

 

 

 

三方五湖自然教室「バードウォッチング 冬 三方湖オジロワシとハクチョウ」を開催しました。

2021年2月7日(日)、若狭町三方湖・鳥浜水田にて、三方五湖自然教室「バードウォッチング 冬 三方湖オジロワシとハクチョウ」を開催いたしました。

今年は、非常に多くのハクチョウ類が若狭町の水田に越冬してきていました。最盛期では100羽近い数のハクチョウ類を見ることができました。また、オジロワシも三方湖上空に姿を現していました。探鳥会への期待も高まる中での開催になりました。当日は、海ワシ調査も行われ、野鳥の会会員の方々が、朝早くからオジロワシを探していました。オリエンテーション後、三方湖船小屋付近でオジロワシ発見の一報が入り、移動しました。三方湖を見下ろす山の樹上に止まっている姿を見ることができました。双眼鏡で観察した後に、フィールドスコープで見ると時々首を動かしたりしながら、湖を隅々まで見張っているような様子を観察することができました。野鳥の会の方々も、参加者の方々も歓声を上げながら観察を続けました。その後、鳥浜の水田へ移動して、ハクチョウを観察しました。多くのコハクチョウの中に何羽かオオハクチョウが混じっていました。観察終了後は、自然観察棟へ戻り、三方湖の自然環境についてのお話をいただきました。参加された方から「オジロワシを今年ははっきりと大きく見ることができた。初めて三方湖で見ることができてよかった。」「鳥が来るかどうかは、エサの取りやすさによると聞いて考えさせられました。」「三方湖の自然っていいですね。」といった感想が寄せられました。

スノーケリング自然教室「経験者におすすめ!海域公園スノーケリングを楽しもう(烏辺島)」を開催しました。

2021年8月1日(日)、海浜自然センター、烏辺島にてスノーケリング自然教室「経験者におすすめ!海域公園スノーケリングを楽しもう」を開催いたしました。

当日は快晴で波は穏やか、海はとても透き通っており、絶好のスノーケリング日和となりました。はじめに、いっしょに烏辺島スノーケリングを楽しむメンバーみんなで自己紹介をしました。軽く昼食をとったあとはウェットスーツに着替えて船で烏辺島に出発!透き通った海を目にして参加者スタッフともにテンションがあがります!準備をととのえ、スノーケリングをはじめました。

烏辺島ではアオウミウシやリュウモンイロウミウシ、アメフラシ、そのほかにもイカの子供など、たくさんの生きものたちを観察することができました。

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