猛毒魚「ソウシハギ」を展示しています。
「ソウシハギ」は75cm程になる大型のカワハギの仲間です。尾びれが大きく、灰褐色の体に不規則な青色の線模様があることが特徴です。餌のスナイソギンチャク類由来の致死性の猛毒「パリトキシン」を肝臓などの内臓や消化管に含んでいることがあります。パリトキシンはフグ毒「テトロドトキシン」の数十倍の毒性を持つと言われる自然界屈指の猛毒です。
Twitterユーザーがカワハギと間違えて釣り上げたソウシハギの肝を食べようとしていたところ他のユーザーから指摘されて命拾いしたというニュースが記憶に新しいですが、決して他人事ではありません。もともとは熱帯域のサンゴ礁に生息している魚ですが、近年は温暖化の影響で生息域が拡大し、福井県でも稀に見られます(展示個体は世久見湾で漁獲されました)。
猛毒魚とは言っても食べなければどうということはありません。顔つきは非常にユーモラスですのでぜひ御覧ください。
当センター2階「若狭湾の危険な生きもの」コーナーで展示しています。
※2016年12月17日にソウシハギの展示は終了いたしました。