福井県海浜自然センター

福井県海浜自然センターは若狭湾国定公園の中にある、ご家族で体験学習が出来る入館無料の施設です。

2014年12月

 

若狭町田名にコハクチョウ飛来

 コハクチョウ8羽(成鳥5羽、幼鳥3羽)が、12月19日に、若狭町の鳥浜地区から田名地区にかけて広がる田んぼに、今冬初めて飛来しました。
 先日からの強い寒気で、北日本から南下してきたのでしょう。
 これから寒さが厳しくなるにつれて、より多くのコハクチョウが三方五湖周辺に飛来すると思います。
 また、12月8日から飛来しているオオハクチョウ6羽(成鳥2羽、幼鳥4羽)は、三方湖東部の岸辺のヨシ帯で 水草(特に抽水植物)の根茎を食べたり、湖面で休息して過ごしています。
どちらかというと、オオハクチョウは湖岸の水草帯で、コハクチョウは二番穂のはえた田んぼで 餌を探すことが多いようです。
 翌日の12月20日には、オオハクチョウとコハクチョウの動きに、さらに変化がありました。
 オオハクチョウも鳥浜から田名の田んぼにやってきました。が、4羽いたはずの幼鳥が3羽しかおらず、 何か事故があったのかもしれません。
 一方、コハクチョウは成鳥が2羽増えて7羽になり、合計で10羽になりました。 
しかし、成鳥1羽は 脚が悪くて休んでいることが多く、今後が心配です。 これからハクチョウたちの動きは次々と変化していきます。毎日見ていこうと思います。

若狭町世久見湾が大荒れ

 急速に発達した低気圧により、海浜センターのある世久見湾は大荒れでした。
 世久見湾の沖合には標高34mの千島がありますが、今日の大波の波しぶきは、34mのピークを越えていました。
 夏は、スノーケリングや磯釣りなどをゆったりと楽しめる穏やかな世久見湾ですが、 冬になるとスノーケリングを楽しんだ烏辺島や千島には、寄り付けなくなります。
 冬の海も、波や風の強さ、向きによって岩に当たる波の形が変わり、見ていても飽きません。 厳しい自然を実感できる冬の日本海、ぜひ一度ご覧になって下さい。
 また、海浜センターの足湯コーナーでは、足湯につかりながら荒れた冬の海を見ることができます。

若狭町世久見漁港でカモメ類がいました。

 世久見漁港で、カモメの群れを見つけました。
 この日見つけたのは、ウミネコ、オオセグロカモメ、セグロカモメというカモメでした。
 防波堤に当たってくだける波の上を、カモメ類が餌を探して群れていました。

センター前の海で蒸気霧発生! 

12月6日、当センター前の海で蒸気霧が発生しました。
 蒸気霧とは暖かい水面上に冷たい空気が入り、水面から蒸発がおき、 その水蒸気が冷たい空気に冷やされて発生するものです。
  蒸気霧は気温と海水温の差が大きい日に発生します。 この日の海水温は16℃で、気温は1℃と温度の差が15度もあり、 雪の降る寒い日だったので、蒸気霧が発生したものと思われます。
 当センターの温かい足湯につかりながら 蒸気霧を観察してみては いかがでしょうか? 浜や山に降り積もった雪と相まってとても綺麗ですよ。 20141206-umi-kiri

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