ミンククジラが漂着しました。
高浜町東三松のはまなす海岸に全長5.7mのメスのミンククジラが漂着しました。
ミンククジラは、赤道付近を除く全世界に分布する全長7m前後のヒゲクジラの仲間です。
手鰭に白い模様があることが特徴で、夏になると日本海や北海道、三陸まで北上し、オキアミや魚を食べて生活していますが、冬になると南下して暖かい海で冬を越します。
今回漂着したミンククジラは、福井県で最も多く見られるクジラの仲間で、平成24年~26年の間に報告されただけでも、22体が定置網で混獲されたり、座礁したりしています。
死因はわかりませんでしたが、この個体は、目立った外傷がなく全体的に綺麗に形が残っていました。
ただ口や鰭が傷み、ヒゲクジラの特徴である口のひげも剥がれかかっていました。
地域住民の方のお話によると、14日の日中には漂流しているクジラを見ていたそうなので、死後数日経過した後に砂浜に漂着したのでしょう。
冬の日本海が荒れた後には、今回のミンククジラの他にもハリセンボンやウミガメ、ココヤシなどが漂着することがあります。
一度冬の浜辺を歩いて探してみてはいかがでしょうか?あっと驚く物が発見できるかもしれませんよ。