海のふれあい教室 「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう!」を開催しました。
2020年11月1日に海浜自然センターで海のふれあい教室「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう!」を開催いたしました。
大人気の講座「魚の体のしくみを知っておいしく食べよう」を今年も開催しました。今年はツバスで解剖・調理を行いました。参加された方はツバスの大きさ(約40cm)にびっくりしていました。最初にツバスの特徴、体のしくみ、解剖の方法についてスライドを使って説明を聞いてもらいました。実際に解剖を始め、最初に鰓(えら)、幽門垂(ゆうもんすい)など魚に特有の器官を観察しました。胃、小腸などの消化管を観察した後に、胃を切り開いて何を食べているか調べました。魚とまな板をきれいに洗ったら調理を開始しました。今回も小浜市矢代で民宿をされている角野惠美子さんに来ていただき、三枚おろしの方法や骨の取り方、皮のはがし方の実演をしていただきました。出刃包丁で魚をさばいていきますが、大きな魚に手こずりながら、みなさん上手にさばいていました。酒蒸しとムニエルを作りました。バターや醤油のよい香りがしてきたら完成、試食をしました。「こんな美味しい魚は初めて。」「家でもやってみたい。」などの感想が聞かれました。
海のふれあい教室「海藻の体のしくみを知っておいしく食べよう」を開催しました。
2021年3月6日(土)、福井県海浜自然センターにおいて、海のふれあい教室「海藻の体のしくみを知っておいしく食べよう」を開催いたしました。
17名の皆様が参加され、海浜自然センターの体験学習室1に集合しました。
はじめに講師の大島漁業協同組合女性部の子末部長より海藻ゼリーの作り方の説明があり、早速海藻ゼリー作りをはじめました。材料のテングサを鍋で煮込み、酢を少々入れて30分ほど煮込みました。荒熱をとった後、ザルで煮汁を濾し、砂糖やジュースで味付けして、タッパーやプリンカップに入れ、冷蔵庫で冷やしました。
ゼリーを冷やしている間、職員より海藻についての講義を聞いたり、トコロテン作り体験と試食をしました。また、完成した海藻ゼリーにも参加者たちは舌鼓を打っていました。
参加者から「海藻の森が少なくなっていることを知って、親子で環境問題を考えるきっかけになりました。」「海藻が育つ環境を守るためにできるだけ協力したい。」「海藻から寒天やゼリーを作る工程を教えてもらい大満足です。自宅で作ってみたいです。」といった感想がありました。
海のふれあい教室「イカの体のしくみを知っておいしく食べよう」を開催しました。
2021年2月21日(日)、福井県海浜自然センターにおいて、海のふれあい教室「イカの体のしくみを知っておいしく食べよう」を開催いたしました。
14名の皆様が参加され、海浜自然センターの体験学習室1に集合しました。
はじめに海浜自然センターの職員がイカの生態についての講義をした後、スライドを使って解説をしながらイカの解剖を行いました。解剖の途中で、イカの墨袋を取り出し、割り箸の先で画用紙に思い思いの絵を描きました。
解剖が終わった後、イカの身や足を使った調理体験、試食を行いました。「イカの塩コショウ炒め」、「イカのホイル焼き」、「イカわたのホイル焼き」の3つのメニューから選びました。体験学習室内にいい匂いが立ち込め、参加者たちは舌鼓を打っていました。
参加者から「イカを今までじっくり観察することはなかったが、オス・メスの見分け方や内臓のことを知ることができて楽しかった。」「イカの漁獲高が年々少なくなっていることが分かりました。」「漁業にも環境問題が直結(イカの漁獲の減少、漁のときのLEDの使用など)していることがよく分かりました。」といった感想がありました。
海のふれあい教室 「ハロウィンナイト 夜の生きものを観察しよう」 を開催しました。
2020年10月24日に海浜自然センターで海のふれあい教室「ハロウィンナイト 夜の海の生きものを観察しよう」を開催いたしました。
普段は夕方5時で閉館ですが、この日はもう真っ暗になった夕方6時に再び開館しました。風もでてきてハロウィンの雰囲気溢れる夜間開館となりました。照明を落とした館内の水槽を見学していきました。夜は砂の中に潜るキュウセン、ホンベラ、昼と夜では泳ぐ様子が違うナマズなどの解説を聞きながら館外を見学していきました。また、クラフト講座も行い、カボチャの灯りのクラフトを作りました。かぼちゃの形の画用紙に目と口を描いてから、小さな黒猫や魔女、貝殻の飾りを付けていきます。みなさんそれぞれ工夫を凝らし、素敵なカボチャの灯りが完成しました。「生きものの夜の様子が分かり楽しかった。」「クラフトもゆっくりと楽しめた。」などの感想が寄せられました。
海のふれあい教室「漁業に挑戦しよう!若狭カキ」を開催しました
2021年2月6日(土)、小浜市仏谷漁港、仏谷ふれあい会館において、海のふれあい教室「漁業に挑戦しよう!若狭カキ」を開催しました。
17名が参加され、小浜市の仏谷漁港に集合しました。
はじめに、仏谷漁港より漁船に乗り、若狭カキを養殖している筏に向かい、カキを収穫する様子を見学しました。その後、漁港内の作業小屋に移動し、カキを養殖ロープから外す作業の見学をし、カキ剥きの体験をしました。
カキ剥きの体験後、仏谷ふれあい会館に移動し、講師の福井県立大学の富永教授から、カキが成長に伴い性転換するなどのカキの生態について、また小浜市海のゆりかごを育む会の大住さんから、カキが育つ環境を守るため、高校生や漁業者、市民が協力してアマモ場再生に取り組んでいることを聞きました。
その後、若狭カキの蒸し牡蠣の試食をし講座を終了しました。
参加者からは「養殖場を見たのは初めてで、興味深く体験させてもらいました。」「カキは普段食べているだけなので、養殖場を見学できてとても勉強になりました。また、漁師さんから直接いろいろな話を聞くことができて大変参考になりました。」「人間の生活にはプラスチックが欠かせない時代で、環境へ大きな影響を与えていますが、カキ養殖にも影響を与えていないか心配です。」といった感想がありました。
三方五湖自然教室「外来魚バスター ブルーギルの捕獲」を開催しました
2020年10月25日(日)、里山里海湖研究所自然観察棟、三方湖において、三方五湖自然教室「外来魚バスター ブルーギルの捕獲」を開催しました。
当日は快晴で格好の野外活動日和となりました。13名が参加され、若狭町の里山里海湖研究所 自然観察棟に集合しました。
はじめにオリエンテーションのあと、講師の福井県立大学海洋生物資源学部の富永修教授より外来生物についての講義がありました。その後、ブルーギル捕獲用の罠が設置してある三方湖岸に移動しました。
そして、前日より三方湖に設置している捕獲用定置網を県立大学の学生さんが引き揚げる様子を鳥浜漁協の船に乗って見学したり、湖岸に設置した罠を引き揚げる作業を体験してもらいました。
今年は例年より三方湖の塩分濃度が高く、定期的に行われている福井県内水面総合センターの捕獲調査でも三方湖でのブルーギルの捕獲数が極端に少ない結果が出ており、当日のブルーギルの捕獲が0尾と講座としては残念な結果となってしまいました。
参加者からは「富永先生のお話がとても興味深かったです。環境のことや生き物のことをバランスよく考えられたらいいなと気づかされました。」「温暖化による海水面(潮位)上昇と三方湖への海水流入の話、ブルーギルとスズキの話など、興味深く聞かせていただきました。」「今回はブルーギルが獲れなかったのが残念でした。」といった感想がありました。
海のふれあい教室「じゃこ天を作ってみよう」を開催しました
2020年12月20日(日)、福井県海浜自然センターにおいて、海のふれあい教室「じゃこ天を作ってみよう」を開催しました。
11名が参加され、海浜自然センターの体験学習室1に集合しました。
はじめに海浜自然センターの職員よりじゃこ天の材料に使う魚のエソについて説明をし、その後講師の大島漁業協同組合女性部長の子末さんより、じゃこ天の作り方についてお話をしていただきました。
調理体験では、じゃこ天の材料のエソのすり身に紅しょうがやコーンなどの具を混ぜ、思うままの形に成型してもらい、油で揚げました。その後、参加者が自ら作ったじゃこ天を試食してもらいました。普段はスーパーなどで購入しているじゃこ天(魚のすり身揚げ)を作ったり、普段触ることない魚のすり身を触ったりなど、参加者にとっては貴重な経験となりました。
参加者からは「油で揚げるところが楽しかったです。」、「じゃこ天作りは初めての経験で、とても楽しかったです。子どもたちが楽しめてよかったです。」「子どもたちとわいわい言いながら学んで、料理もして、試食して美味しさを実感して、とても貴重な経験ができました。」といった感想がありました。
三方五湖自然教室「サケの遡上を観察しよう」を開催しました。
2020年11月8日(日)、若狭町のはす川にて、三方五湖自然教室「サケの遡上を観察しよう」を開催いたしました。
当日は曇り空で、やや風のある肌寒い天気でしたが、16名が参加され、集合場所の若狭町はす川の落合橋付近に集合しました。
まず、職員より、はす川に遡上するサケがどんな道筋で遡上するのか、サケが川に作る産卵床などのサケの生態、観察についての注意点などの話をしました。
そのあと観察場所である、はす川第2揚水機場上流の堰堤から佐古橋まで徒歩で移動しながら観察を行いました。堰堤から佐古橋までの間に設定した8箇所の観察ポイントを中心に双眼鏡などを使って観察しました。参加者には観察されたサケの数を記録してもらいました。
この日はほぼ昨年の観察会と同じ、総数57尾のサケが観察されました。観察後はもう一度集合場所の落合橋付近まで戻り、昨年の観察会の観察結果との比較をしてもらい、アンケートを記入後に講座を終了しました。
参加者から「サケが遡上する、はす川のような川を大切にしないといけないと思いました。」、「サケの遡上を実際に観察できて、とてもよかった。」といった感想がありました。
観察されたサケの数の記録はこちらです。
海のふれあい教室「漁業に挑戦しよう!①(定置網)」を開催しました。
2020年10月17日(土)、若狭町世久見の世久見漁港にて、海のふれあい教室「漁業に挑戦しよう!①定置網」を開催いたしました。
集合時間は午前4時30分という早朝にもかかわらず8名の皆様が参加されました。
当日は風波がほとんどなく、穏やかな海でしたが、小雨が降って気温が低く、あいにくの条件での講座となりました。漁船に乗り込み午前5時15分に世久見漁港を出港、10分ほどで漁場に到着し、船上で網を上げる作業を見学しました。約1時間ほどで漁獲された魚が水面に現れ、網から船へ魚を移す作業が始まり、参加者から歓声が上がりました。漁場での作業が終わった後、船員さんが獲れたばかりのアオリイカとスズキを捌いて試食させてくれました。新鮮な刺身の大判振る舞いに参加者は大喜びで舌鼓を打っていました。
世久見漁港に帰港後、港の荷捌き場で漁獲された魚の仕分け作業を見学、参加者たちは普段は見られない魚の仕分け作業を興味深げに見学していました。この日はサワラ、シイラ、スズキ、アジなどの魚が獲れていました。また、シュモクザメも獲れました。
参加者から「漁師さんカッコよかったです。」「スズキとイカの刺身が美味しかった。」「食育の観点から非常に勉強になりました。」といった感想がありました。
海のふれあい教室 「チリメンモンスターを探してみよう」 を開催しました
2020年9月6日、13日に海浜自然センターで海のふれあい教室「チリメンモンスターを探してみよう!」を開催いたしました。
チリメンじゃこを漁獲する時に、チリメンじゃこ(カタクチイワシの稚魚)以外の小さな生きものも捕れます。そういった小さな生きものを取り除いて「チリメンじゃこ」として販売されます。「チリメンモンスターを探してみよう!」では、色々な生きものが混じった原料のチリメンじゃこの中から、小さな生きものを取り出します。そして、生きものの名前を調べ、台紙に貼って標本に仕上げます。
ぱっと見てわかるタコやイカなどの生きものや細長いヨウジウオやタチウオなどの稚魚、親と全く形が違うカニの幼生など想像以上に多種多様な生きものを見つけることができました。見つけた生きものを台紙にはり、名前を調べて標本に仕上げていきました。「思ったよりたくさんの生きものが混じっていてびっくりした。」「海の生きものについて知るきっかけとなった。」などの感想が寄せられました。