令和元年度主催講座 一覧
※参加費は「お一人当たり×人数分」が必要です。
2019年7月28日(日)、若狭町はす川落合橋、気山の休耕田において、三方五湖自然教室「はす川の魚を観察しよう」を開催しました。
13名が参加され、若狭町はす川の落合橋に集合しました。台風6号の接近に伴う前日の降雨により、はす川が増水していたため、生き物調査は気山の休耕田において行うことに変更しました。
まずハスプロジェクト推進協議会の森田さんから、パックテストキットや透視度計を使った河川での水質調査や生き物調査の方法について説明があり、その後、龍谷大学の上西非常勤講師からヨシノボリやコオニヤンマの幼虫などの川の生物についての講義がありました。
休耕田での生き物調査では、クロゲンゴロウやハッタミミズなどの他の地域の田んぼでは見られない種類の生き物や、水草ではシャクジモやサンショウモ、タヌキモなどの絶滅危惧種が観察できました。
参加者からは「今日の観察会では自分の知らない生き物がたくさん見ることができたのでよかった。」、「田んぼに入る機会などなかなか無いので、いろいろな生き物が住んでいることを知って大変勉強になった。」、「ハッタミミズなど珍しい生き物が見ることができてよかった。」 といった感想がありました。
2019年8月3日(土)、おおい町南川小倉橋において、三方五湖自然教室「南川の魚を観察しよう」を開催しました。
12名が参加され、おおい町名田庄小倉あきない館駐車場に集合しました。梅雨明け後の猛暑の中での開催となりました。
まず、パックテストキットや透視度計を使った河川での水質調査や生き物調査の方法について説明があり、その後、南川に入り生き物調査を行いました。
生き物調査では、ヨシノボリやカジカなどの魚、サワガニやヘビトンボ、トビケラやコオニヤンマなどきれいな川に生息する水生生物が数多く観察できました。また、外来種であるアメリカザリガニが確認されました。生き物調査の後、講師のNPO法人 森林学校 森んこ 代表の萩原さんより南川に生息する生き物についての講義があり講座を終了しました。
参加者からは「一度南川の生き物を見たかったので、いい経験になった。」、「外来種の問題を身近に感じられて勉強になった。」 といった感想がありました。
2020年2月8日(土)、小浜市仏谷漁港、仏谷集落センターにおいて、海のふれあい教室「漁業に挑戦しよう!若狭カキ」を開催しました。
27名が参加され、小浜市の仏谷漁港に集合しました。
はじめに、仏谷漁港より漁船に乗り、若狭カキを養殖している筏に向かい、カキを収穫する様子を見学しました。その後、漁港内の作業小屋に移動し、収穫したカキの洗浄や養殖ロープから外す作業の見学をし、カキ剥きの体験をしました。
カキ剥きの体験後、仏谷集落センターに移動し、講師の福井県立大学の富永教授から、小浜湾の湧き水がカキにとって栄養豊富な環境を作り出していること、また小浜市海のゆりかごを育む会の大住さんから、カキが育つ環境を守るため、高校生や漁業者、市民が協力してアマモ場再生に取り組んでいる話を聞きました。
その後、若狭カキの蒸し牡蠣の試食をし講座を終了しました。
参加者からは「ふだんはなかなか見ることのできないカキの養殖を見ることができて勉強になりました。山や川の環境が海の生きものたちの成長に大きく関係しているという話が面白かったです。」「カキ殻で海底の土壌を改善できるという話がすごいと思いました。」「カキの成育から漁のことまで詳しく解説していただいて楽しめました。」といった感想がありました。
2020年1月26日(日)、小浜市の西津浜において、海のふれあい教室「冬の砂浜で生きものを観察しよう」を開催しました。
31名が参加され、会場の小浜市の若狭高等学校海洋キャンパスに集合しました。
当日は好天で風もなく暖かな気候で、格好の観察会日和でした。最初に講座のオリエンテーションを行い、会場のすぐ近くの西津浜に徒歩で移動し、福井県立大学海洋生物資源学科の学生さんや若狭高校ダイビングクラブの生徒さんたちが水質測定やソリネットを曳いて生きものを採集する様子を見学しました。
参加者は3グループに分かれ、若狭高校海洋キャンパスの実習室で、福井県立大学の学生さんや若狭高校の生徒さんの指導のもと、生きものの同定や測定を行いました。また、福井県立大学海洋生物資源学科の富永教授や若狭高校海洋科学科の小坂先生が各グループを回って、採集された生きものの解説を行いました。冬季で水温が低くなったためか、採集された生きものは少なく、プランクトンや少量のエビ類、小型のタコの仲間が観察できました。観察の後は、若狭高校の生徒さんより、この1年間の採集された生きものの集計結果の説明があり、講座を終了しました。
参加者からは、「いろいろな体験講座があるみたいなので、他の講座も体験してみたい。」「近くに海がある町にせっかく住んでいるので、子どもが海に興味を持ち、海を大切に思うように体験をさせたいと思います。また、自然体験を通して理系の科目に強い子になってくれたらいいなと思います。」といった感想がありました。
2019年10月19日(土)、小浜市の西津浜において、海のふれあい教室「秋の砂浜で生きものを観察しよう」を開催しました。
19名が参加され、会場の小浜市の若狭高等学校海洋キャンパスに集合しました。
最初に講座のオリエンテーションを行い、会場のすぐ近くの西津浜に徒歩で移動し、福井県立大学海洋生物資源学科の学生さんや若狭高校ダイビングクラブの生徒さんたちが水質測定やソリネットを曳いて生きものを採集する様子を見学しました。
参加者は3グループに分かれ、若狭高校海洋キャンパスの実習室で、福井県立大学の学生さんや若狭高校の生徒さんの指導のもと、生きものの同定や測定を行いました。また、福井県立大学海洋生物資源学科の富永教授や若狭高校海洋科学科の小坂先生が各グループを回って、採集された生きものの解説を行いました。秋になり夏より水温が低くなったためか、夏の講座より採集された生きものは少なかったですが、プランクトンやエビ類、ハゼの仲間やヒイラギなどが観察できました。観察の後は、若狭高校の生徒さんより、採集された生きものの集計結果の説明があり、講座を終了しました。
参加者からは、「春の講座にも参加しました。時期によって魚の種類や海の様子が違うことが分かりました。」「普段体験できないことをさせてもらいました。また機会があれば参加したいです。」といった感想がありました。
2019年7月27日(土)、小浜市の西津浜において、海のふれあい教室「夏の砂浜で生きものを観察しよう」を開催しました。
22名が参加され、会場の小浜市の若狭高等学校海洋キャンパスに集合しました。
海でソリネットを曳いて生きもの採集を体験してもらう予定でしたが、台風6号接近の影響で荒天が予想されたため、事前に福井県立大学海洋生物資源学科の学生さんや若狭高校ダイビングクラブの生徒さんたちが採集した生きものを屋内で観察する形で講座を開催しました。
参加者の皆様は3グループに分かれ、若狭高校海洋キャンパスの実習室で、福井県立大学の学生さんや若狭高校の生徒さんの指導のもと、生きものの同定や測定を行いました。また、福井県立大学海洋生物資源学科の富永教授や若狭高校海洋科学科の小坂先生が各グループを回って、採集された生きものの解説を行いました。夏ということもあって、多くのプランクトンやエビの仲間、タツノオトシゴやアミメハギ、ヒイラギなど多くの生きものが観察できました。
参加者からは、「天気が悪かったのが残念でしたが、学生さんたちと一緒に生きものの観察ができて、子どもにもよい勉強になりました。」「タツノオトシゴがこんな身近な海で採れるとは思わなかった。豊かな海を大切にしなければいけないと思いました。」といった感想がありました。
2019年12月15日(日)、福井県海浜自然センターにおいて、海のふれあい教室「海の生きものの不思議に迫る!冬のお話会(ウニ)」を開催しました。
12名が参加され、海浜自然センターの体験学習室1に集合しました。
はじめに講師の福井県水産試験場海洋研究部の児玉 主任研究員より、ウニの生態についての講義があり、その後にウニの殻を使ったビーチクラフトを作りました。
ウニの生態の講義では、生きたウニを使って体のつくり、福井県栽培漁業センターでのウニの種苗生産、近年ウニが原因となって起こる「磯焼け」、福井の名産品「越前雲丹」など、幅広い内容の講義で、参加者の皆様は興味深く耳を傾けていました。
ウニの殻を使ったビーチクラフトでは、ピンクのウニの殻を中心に海の漂着物を使って、個性豊かな作品が次々とできていました。
参加者からは、「講師の児玉主任研究員の話が面白かった。ウニのことが詳しく分かってよかったです。」「スノーケリングでも子どもたちはウニを見て喜んでいるので、夏のスノーケリング講座の参加者にもこういう講座をすればいいのでは。」といった感想がありました。
2019年12月21日(土)、福井県海浜自然センターにおいて、海のふれあい教室「じゃこ天を作ってみよう」を開催しました。
14名が参加され、海浜自然センターの体験学習室1に集合しました。
はじめに海浜自然センターの職員よりじゃこ天の材料に使う魚のエソについて説明をし、その後講師の大島漁業協同組合女性部長の子末さんより、じゃこ天の作り方についてお話をしていただきました。
調理体験では、じゃこ天の材料のエソのすり身に紅しょうがやコーンなどの具を混ぜ、思うままの形に成型してもらい、油で揚げました。その後、参加者が自ら作ったじゃこ天を試食してもらいました。普段はスーパーなどで購入しているじゃこ天(魚のすり身揚げ)を作ったり、普段触ることない魚のすり身を触ったりなど、参加者にとっては貴重な経験となりました。
参加者からは「じゃこ天はじゃこ(シラス、チリメンジャコ)の天ぷらと思っていたので、勉強になりました。また試食で食べたじゃこ天は美味しかったです。」「なかなか自分でじゃこ天(魚のすり身揚げ)を作ることはないので、大変よい経験となりました。また、毎回詳しい説明もあるので、ありがたいです。」「魚のすり身を作るのは家庭では難しいので、今回体験させていただいてとても満足しました。」といった感想がありました。
2019年11月2日(土)、福井県海浜自然センターにおいて、海のふれあい教室「イカの体のしくみを知っておいしく食べよう」を開催いたしました。
19名の皆様が参加され、海浜自然センターの体験学習室1に集合しました。
はじめに海浜自然センターの職員よりイカの生態についての講義をし、スライドを使って解説をしながらイカの解剖を行いました。解剖の途中で、イカの墨袋を取り出し、割り箸の先で画用紙に思い思いの絵を描きました。
解剖が終わった後、イカの身や足を使った調理体験、試食を行いました。「イカの塩コショウ炒め」、「イカのホイル焼き」、「イカわたのホイル焼き」の3つのメニューから選びました。体験学習室内にいい匂いが立ち込め、参加者たちは思い思いのメニューに舌鼓を打っていました。
参加者から「普段よく目にするイカについて、勉強できてよかった。」「イカについてよくしくみが分かった。子どもの自由学習の良い題材になり、大変良かった。」「イカについて初めて聞く話が多く、いろいろ驚きました。」といった感想がありました。
2019年11月10日(日)、若狭町のはす川にて、三方五湖自然教室「サケの遡上を観察しよう」を開催いたしました。
20名の皆様が参加され、集合場所のリブラ若狭2階研修室に集合しました。
リブラ若狭で水産研究・教育機構日本海区水産研究所の飯田真也主任研究員より、サケはなぜ生まれた川に帰ってくることができるのかやサケが川に作る産卵床など、サケの生態についての話や、最近日本各地でサケの遡上数が大きく減少しているというお話をしていただきました。
そのあと観察場所であるはす川へ移動し、はす川第2揚水機場上流の堰堤から佐古橋まで徒歩で移動しながら観察を行いました。堰堤から佐古橋までの間に設定した8箇所の観察ポイントを中心に双眼鏡などを使って観察しました。飯田主任研究員には現地でもサケの産卵床の仕組みや産卵行動などについて詳しく解説していただきました。参加者には観察されたサケの数を記録してもらいました。昨年の講義にも来ていただいている飯田主任研究員のお話では、昨年の半分ほどの数しかサケが見られないとのことでしたが、それでも総数58尾(生きているサケ52尾、死んでいたサケ6尾)のサケが観察されました。
参加者から「こんな川にサケがいるとは思っていなかったから驚いた。」、「大きなサケを見ることができてよかった。小学生の子どもたちにとっても良い経験ができた。」、「サケの遡上を初めて観察できた。身近な川の環境をこれ以上悪くしないようにしたいと思った。」といった感想がありました。
観察されたサケの数の記録はこちらです。